なんとかまだ雨は降っていない、外のショップなどを見て回りながら時間をつぶして、いよいよスタートの
時刻が迫ってきた、観客もかなり増えてきた。 ナスカーの客はお年寄りから子供まで幅が広い年代の
人達がいたのが印象的だった、老夫婦が孫を連れて、なんて光景もみられた。

スタンドもほぼ満員になり、オープニングセレモニーが
始まった、マライヤ・キャリーの国歌斉唱の後に戦闘機が上空
をかすめ飛んでいく、この何十万人の観衆が国歌の時には
一瞬にして静まりかえるのには圧巻だった。

その後ジョン・トラボルタによるスタートコマンドでエンジン音が
高鳴りだす、とても豪華なゲスト(翌年はブッシュ大統領)
だったがよく見えなかった。

いよいよグリーンフラッグ!! 観客も総立ちで盛り上がって
いる、40台以上の車が一つの塊の様になって駆け抜ける。

目の前を通る度にもの凄い爆音と、風圧。 レースの流れは
TVの方が解りやすいが、この感触は生でしか感じれない。

席がちょうどピットレーンの出口だった為、ピット内がよく
見える、一斉にピットに入ってきた時などはすごい状態だ。

客の方もだんだんアルコールが進んできて、わけの解らない
所で絶叫したり、客同士でヤジの飛ばし合いなどが始まった
みんな持参のバックにたくさんビールを入れて持ってきている
車で来ているはずなのに・・・

誰かが「2カー、コンタクト!」と叫んだ、指差すほうを見ると
R・ニューマンのマシンが宙を飛んでいた、着地して3回、4回と
回転しグチャグチャになって停車、これだけのアクシデントにも
かかわらず彼は無事、客席からは大きな歓声が沸き起こった。

その煽りをくらって、B・ラボンテとK・シュレイダーもピットレーン
出口で激突。

レースも中盤にさしかかった所で、黒い雲が立ち込めてきて
大粒の雨が降ってきた・・・ これでレースは中断、みんな
スタンドの下で雨宿りをする。

徐々に天候も回復してきて、路面も乾いてきたので約1時間
くらいで再スタートが切られた。

再スタートしてまもなく、また雨が降ってくるかなり激しい雨だ
レースは半分消化していたので、ここで成立M・ウォルトリップ
の勝利となった、せっかくアメリカまで来たのに、半分しか
見れなかった・・・

何10万人の人が一斉に帰る為、恐ろしいくらいの大渋滞!
しかも恐らく周りはほとんど飲酒運転それを思うとすごく怖い。

←スタンドからのLap2〜Lap4の音声です
観客の歓声やエキゾースト音など、臨場感たっぷり!
※ 間ちょっとカットしてます。